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浄水器について考える前に その2

 それが20年経つと、いつのまにか「水」を買うのが当たり前の世の中です。というよりも蛇口の水をそのまま飲むほうが、白い目で見られたりして・・。社会が大きく変わったといえば、それまでですが、水道水の水質がこの間に特別悪化したわけではありません。むしろ水質向上のために水を供給する事業体はものすごいお金をつぎ込んできました。それなのに、この仕打ち。ちょっとかわいそうなくらいです。

 

 私が浄水器について、自分の購入を前提として初めて調べたのは、最初の子供を授かった今世紀の始めです。私は仕事柄、道路に埋められている水道管や、集合住宅の受水槽、サビやぬめり(水アカ)のひどい老朽化した水道管を見ていました。そういう現実を見てしまうと、健康に問題ないと分かっていても、やっぱり飲む水だけは浄水器を使いたい、と思ってしまうものです。そこへ新しく生まれる子供のために、という強力な動機も加わるのですから、いつも以上に気合を入れて、本やネットなどいろいろと調べました。その結果、当時それなりに高価だった浄水器(活性炭フィルター方式)を購入しました。それでも今思えば、この時は浄水器全体を見渡して、性能を比較したというよりも、売れ筋商品の中で比較した、という感じでした。つまり限られた情報の中で、悩んでいただけだったのですね。

 

 しかしその4年後に今度は2人目が誕生する頃になって、一台目の浄水器の水の味が購入時と比べて落ちているような気がして、さらに高性能なものが欲しくなりました。そして今度は前回の反省を踏まえ、あらゆる浄水器を仕組みから徹底的に調べました。資料もたくさん取り寄せました。そして2台目は家庭用としては、かなり贅沢なものを買ってしまいました。3本のプレフィルター付RO浄水器に紫外線殺菌と地元産の水溶性の石をくぐらせてミネラル分を供給するという代物です。なんのことかさっぱり分からないと思いますが、金額を聞いたらあきれられそうなので書きません。まあ、水道屋としてのプライドがありますから・・なんてことは全く関係なく、単なる好奇心からその機械を試してみたくなったのです。「仕事にも関係あるから」、と妻を言いくるめ、その高価な浄水器を買いました。この買い物は果たして正しかったのか、間違っていたのか?損したのか?得をしたのか?そもそも浄水器って必要なの?そこからが私の浄水器と水についての思索の旅の始まりでした。

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