水道屋という仕事②
建築現場における水道屋の仕事は、自分の好きなペースでは、なかなかできません。工事と工事の間にしなければいけない仕事があっって、次の工事の人になるべく迷惑をかけないように最適なタイミングで現場に入ることが求められます。工期の短い現場や、リフォームの現場では特にそうです。
そういう現場の流れに常に合わせないといけない水道工事ですが、別角度で考えると、なかなかおもしろい仕事でもあります。
以前、同業者に言われて気がついたのですが、建築現場に最初から最後まで出入りしている工事業者は実は水道屋と電気屋だけだと。
言われてみれば確かにそうです。一番長く現場にいるのは、本体を作っている大工さんですが、大工さんは基礎が出来上がった後にやってくるので、更地の状態は目にしません。そして普通は壁紙を貼る前に木工事は終わるので、完成は目にしません。(とはいえ完成後に補修や調整でたいがい、大工さんは来ています・・。)
その点、水道屋、電気屋は更地の状態で仮設工事にやってきます。その後もコンクリートで布基礎を打設する前(スリーブ入れ)、基礎を打った後(外部配管)、壁・床をふさぐ前(内部配管)、内装完了後(器具の設置)と最初から最後までちょこちょこと現場に入ります。例えば、瓦屋さんは上棟後の早い段階で瓦を葺いたら、もうほとんど来ません。サッシ屋さんも入るタイミングはだいたい決まっていますので、工事の全工程を見ることはありません。
最初から最後まで現場に出入りしていると、現場の段取りの良し悪しが見えます。それは、現場監督の力量ともいえます。また大工さんの性格もなんとなく分かってきます。几帳面な人、丁寧な人、現場がきれいな人、一緒にやりやすいな、という大工さんもいれば、そうでない大工さんに出会うこともあります。
現場全体の雰囲気や、人間関係も、なんとなく分かってしまうこともあります。
総じて工務店さんのいいところも悪いところも自然に見えてきてしまいます。
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